「ボランティア学習」の目的(福祉の理論)
「人に役立つことをしたい」という自発的・自主的な態度を育て,それを実践・行 動する子どもを育てる。 |
@ 自他共に尊重される生活が実現する → 「人に役立つ」行為をすることで そのような関わり方ができることで A 日々の生活に充足感が持てる → 「人に役立っている」という認識を持 つことから B 人生に生きがいができる → 「人に役立つ」行為をすること自体が 生きがいになっているということから |
質の高い生活や人生 |
@ 相手のそのときの立場が「負の状態である」と認識したとき・理解できたとき (例)困っているとき,苦しんでいるとき,大変な状況であるとき A 相手から恩恵を受けたとき(そのお返しをしたいと思ったとき) B どのような行為がその人の「役に立つのか」という知識を得たとき B 相手に「役立つことをする」だけの技能が身に付いたとき C その他 |
@ 相手の立場が「負の状態」であるときに,それを「負の状態」であると認識でき ること A 「負の状態をなくす」あるいは「正の状態に持っていく」方向で,その人に働き かけること B 相手に対して「正の状況」を提供する。また,「正の状況」になるように働きか けること |
@ 肉親・血縁の関係にあるとき A 特定の集団で特定の関係にあるとき B 恩恵を受けた相手のとき C その他 |
(行動を可能にする技術・技能 ) | ||||||||||
知識 |
→ |
態度 |
→ |
行動 |
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・行動しようとする気持ち ・行動しようとする心の準備が出来上がった状態 ・行動への安定した準備状態 | ||||||||||
「態度形成」促す「動機づけ」 |
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《本人の何に訴えるか》 @ 快への接近 D 人間愛 A 不快の回避 E 真善美の追求 B 利への接近 F 向上心 C 不利の回避 G 自己実現 | ||||||||||
行動・実践を可能にする技能 |
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@ 積極的 A 適応的…環境・社会・家庭・学校・職場等に適応したよい人間関係,生活パ タ−ンを志向する B 有効な…有効な行動技術,合理性や技術的工夫 | ||||||||||
行動化へのステップ |
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@ モチベ−ション(知識→態度形成) A ライフスキル (技術・技能) B ライフスキル・プラクティス(技術・技能の練習→行動化) |
「人に役立つことをしたい」という態度形成,行動化・実践化・日常化 |
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@ モチベ−ション(知識→態度形成) | ||
「人に役立つことをしたい」という態度形成を促す情報を与える。 |
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A ライフスキル (技術・技能) | ||
「人に役立つ」具体的な内容や方法・技術を知らせる。 |
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B ライフスキル・プラクティス(技術・技能の練習→行動化) | ||
「人に役立つ」具体的な方法・技術を練習し,習得させる。 |
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C 行動化・実践化・日常化 | ||
習得した「人に役立つ」具体的な方法・技術を日常生活や社会に働きかけ, 生かす場をつくる。 |
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「態度形成」促す「動機づけ」 |
環境ボランティアの先駆者「向後元彦の話」〜マングロ−ブを守れ〜 |
1 砂漠の国の人…緑に飢えている。 ← 「負の状況」の認識(働きかけの動機 | ||||||||
2 マングロ−ブの林をつくろう。(「自己実現」) |
←「負の状況」をなくす・ 「正の状況」にする働き | |||||||
かけ 3 砂漠の人々の暮らしをよくしよう(「人間愛」)←「正の状況」の想定 石油をもらっている恩返しをしよう←受けた恩恵のお返し(働きかけ動機) 4 マングロ−ブ | ||||||||
@ よい漁場になる。 A 枝は,ラクダや山羊のえさになる。 |
←働きかけができる根拠(知識) | |||||||
B 枝は,燃料になる。 | ||||||||
5 マングロ−ブの林をつくる技術←働きかけができる根拠(技能・知識) | ||||||||
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ボランティア(人に役立つ) | ||||||||
人に役立つ行為をした(ボランティアをした)人そのもの紹介 | ||||||||
障害のある人や高齢者の疑似体験をさせる。 |
他者理解スキル |